増沢諒【政治は面白い!】

選挙ドットコム編集長/食べ物付き雑誌「食べる政治」代表。政治のわくわく感を伝えられたら嬉しいです。

「ネット選挙解禁を振り返る」論文の紹介

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昨年の7月に、ネット選挙解禁あとはじめの国政選挙(第23回参院選)がありました。

そのあと、

・けっきょく、ネット選挙のインパクトは期待したほどなかった

・なりすまし、炎上とかが恐い

・メールって禁止なんだっけ?

・未成年がTwitterで何か書くのだめ

 

みたいな、具体的な根拠の乏しい、批判的な言説が多くみられます。

個人的には、ネットの可能性や、「みんなが政治に関心を持てるはず!」との期待から、この結果や評価は悲しい…

のですが、きちんと振り返るのは大切だと思っています。

 

そこで、今回は、「ネット選挙を振り返る論文」を紹介します。

一度選挙をやってみての振り返り、課題点などをまとめています。

当たり前ですが、論文なので、非常にアカデミックな、きちんと論理的で根拠のあるものです。

 

タイトル:インターネット選挙運動の解禁に関する諸問題

執筆者:湯淺墾道

出典:情報セキュリティ総合科学,5,36-51

執筆日:2013年11月

原文はこちらから…

 ▶インターネット選挙運動の解禁に関する諸問題 

 

 

まとめると…

・影響力は限定的

・誹謗中傷は少しだけ見られた

・違反者は0名だった

・電子メールの禁止、電子メールの定義は議論が必要

落選運動の定義が曖昧

有権者のリスク増

といったところでしょう。

加えて、FacebookTwitter、LINEなど、新しいwebサービスについても、どう解釈すべきかも載っていて、ただのガチガチな論文じゃないところもおすすめ。

読みやすいです。10分で読めます。

 

 

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増沢諒(ますざわ・りょう)
1988年生、長野市出身の26歳。早稲田大学卒業後、都内ITベンチャーでの勤務を経て、現在、東工大修士1年。研究テーマは「ネットと政治」。2012年、ネット選挙解禁を目指す活動「One Voice Campaign」を企画。2013年、SNSで投票日を相互に呼びかけ合うWebサービス「FIRST STEP」を企画・開発し、同企画でマニフェスト大賞を受賞。2014年の東京都知事選挙では、家⼊かずま陣営のマニフェスト作成担当として、3万件のツイートから、120の政策を作成し、話題となった。
E-mail: masuzawa0509@gmail.com
Twitterhttps://twitter.com/mojamoja_megane