増沢諒【政治は面白い!】

選挙ドットコム編集長/食べ物付き雑誌「食べる政治」代表。政治のわくわく感を伝えられたら嬉しいです。

【日本初、Twitterからマニフェスト】家入陣営での役割と、参加した理由・意義

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家入さん左の赤い服が僕です。

右の金髪はブレーンのひとりの高木新平さん。

新平さんは26歳、僕は25歳と、ブレーンが若いのも、この選対の特徴です。

 

家入一真陣営のマニフェストの最終版が公開されました。

http://ieiri.net/policy/

 家入陣営では、候補者本人はマニフェストを持たず、

Twitterで募集するという、日本ではじめての試み」をとってきました。

Twitterで政策を募集する手法は過去の韓国大統領選挙でも見られましたが、

「政策の全てをTwitterで募集」は世界的に見ても初めてと言って良いと思います。

 

■私の役割

「ツイートを集め、集計し、マニフェストを作成する」という企画全体を担当してきました。

一言で言うと、「マニフェスト作成担当」とでも言ったところでしょうか。

もちろん僕ひとりでやったわけではなく、数百人の方のご協力で完成しました。

ボランティアベースで、水平的な組織で明確なリーダーを立てない陣営でしたので、

僕は全体調整をしていただけで、主役は他の皆さんでした。

デザイン面ではナギさん、顎さん、斎藤さん、根本さん、ふんふんさん、

キュレートでヤスダさん、藤原さん、プログラムでは神谷さん、佐藤さん、

政策化でも数多くの皆さん…お疲れさまでした。

ちなみに、集まった政策アイディアの数は、3万ツイート以上。

ひとつひとつ、アイディアを見るのも楽しかったです。

 

①「♯ぼくらの政策」がついたツイートを自動取得するプログラムを組む

②取得したツイートの中からノイズを取り除く 

③取得したツイートを、含まれる文言から5つのジャンルに分類するプログラムを組む

(福祉/都市計画・成長戦略行政改革/防災・危機管理計画/2020年計画の5つ)

④分類・整理したツイートをもとに政策案を作成する

マニフェストのパッケージを作り、公開する

 

■家入陣営に加わった理由

私の専門は「ネット×政治参加」です。

大学卒業後、都内のIT企業での勤務経験を経て、現在は東工大修士課程にて、この領域の研究を行っています。

 

これまでにも、ネットを使った政治参加を促進する活動として、

・インターネット選挙解禁を目指す One Voice Campaign

SNSを使って投票を呼びかけ合う FIRST STEP

といった企画やWebサービスの開発を行ってきました。

Yahoo!社、ニワンゴ社、Google社などの協働や、マニフェスト大賞の受賞など、

一定の評価も得られるまでの活動になってきています。

 

家入さんと前々からの知り合いであったということもありましたが、

【一般の方からTwitterで政策を募集する】

という今回の企画を発案・実施できたことは、

「ネット×政治参加」をずっと目指してきた僕にとって、ものすごく面白い!!ものでした。

 

数万件にも及ぶツイートデータは、今後の研究対象としても非常に面白いものだと思います。

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■この2週間の感想

出馬表明から2週間程度で、一般の方から寄せられたツイートはノイズ(関係無いようなツイート)を

取り除いても、3万件程度も集まりました。

「ツイートを取得するプログラム」は比較的簡単でしたが、

「ツイートを分類するプログラム」は、なかなか難しかったです。

結局、目で見て手で分けるような作業はかなりの量になりました。

ここでも、「さすがネットを駆使する陣営」といったところで、

クラウドソーシングで、数百名のボランティアの方にお手伝い頂けたことは感謝です。

 

集められた政策アイディアは、家入さん本人を含む多彩なメンバーで、

クオリティの担保もしつつ、面白み・親しみのあるマニフェストに仕上がりました。

 

もっと時間があれば、「マニフェストをネットで評価してもらう」企画もやりたかったです。

いいね!数やコメントでフィードバックをもらい、修正していけば、面白かったと思います。

どこかの選挙で、次回できればなと。

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 ■家入陣営のマニフェスト作成の意義

Twitterで募集するという、日本ではじめての試み」 には、一定の意義があったと思います。

ネット選挙解禁後の文脈から言っても、「候補者が一方的に宣伝するツール」から、

「会話する」「提案する」ツールへ、レベルアップというか、進歩させることができたと思います。

 

「選挙は、候補者が提案した政策を市民が判断するものであって」今回のような、

Twitterで政策を募集します!といったことはある意味、市民任せで、

「市民による政治参加・提案は、市民へのコストを増やす」 といった批判も見受けられました。

その通りです。

投票を基とした間接民主制は、最も効率の良い方法です。

しかし、その結果、市民参加の義務感は薄れ、投票率が低くなっています。

 

今回の家入一真の出馬は、僕は、当選のためじゃないと思うんです。

本人もよく言っていますが、「政治を身近な問に変える」ことだと思っています。

数万件のツイートデータを見ていると、今回の企画を通して、かなり多くの人が、

これまで考えたことのなかった政治を、初めて考えていると感じます。

「あなたの政策が、マニフェストになります」と言われることで、

急に自分が見ている日常に「政治」の要素が入ったのだと思います。

 

これは、「政治参加」を目指して活動している僕にとっては、

「家入さん、ズルい」と思ってしまうようなできごとでした。

いろいろな方法を試して、研究もして、NPOも作って活動していますが(Think 30’s http://think30s.com/

今回の都知事選を通して、どれだけの人が政治に関心を持ったことか!

 

■まとめ

「ネット選挙」「政治参加」の両面から見て、意義のある企画でした。

①ネット選挙を一方通行から双方向に

②「問」にすることで、新しく関心を持つ人が増えた

 

今後も、この分野で面白いことをしていきたいなーと思いました!

 

 

■プロフィール

増澤 諒(ますざわ りょう)@mojamoja_megane 

長野県出身の25歳。現在は東京工業大学修士課程で、「ネット×政治参加」を研究中。

最近、任意団体「Think 30's」(現在法人申請中)を立ち上げ、研究と実践の両面で活動中。

大学在学中は衆議院議員の下でインターン、2009年の政権交代総選挙を経験。

業後は、IT企業で勤務する傍ら、ネット選挙解禁を目指す企画を行う。

2013年にはYahoo!社などと協働で、SNSを使って投票を呼びかけるWebサービスを開発。

■FIRST STEP < http://f1rst-step.com/ >

同年10月には、マニフェスト大賞を受賞。