増沢諒【政治は面白い!】

選挙ドットコム編集長/食べ物付き雑誌「食べる政治」代表。政治のわくわく感を伝えられたら嬉しいです。

民主主義とは、本来的には、自己主張のぶつかり合いだ

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お正月に、時間があったので、映画「ホテル・ルワンダ」を見ました。

名作と言われているだけあって、昔から知っていたのですが、なかなか見ようと思うことがなく。

 

ストーリーは、「内戦状態にあったルワンダで、ひとりの勇敢で頭脳明晰で、優しさにあふれたホテルマンが、機転を利かせて人々を守る」といったもので、前々から知っていたのですが、改めてみると、非常に衝撃的でした。

 

 

それは、ルワンダ内戦中に作られた標語、「隣人を監視しろ」にも現れているように、

「全く同じように見える人々が、争い合う」ことの恐怖。

 

ルワンダ内戦は「フツ族」と「ツチ族」という、人種的には差異がなく、宗教的にも差異がなく、ずっと昔に「背が高い」「肌の色が濃い」「家畜を◯頭以上飼っている」という曖昧な基準で作られた民族間の戦いでした。

それも、「一方の民族が、もう一方を支配することで、安定的な統治ができる」といった政治的な目的のために、作られたものでした。

どちらの民族が支配するか?をめぐり、ルワンダ虐殺と言われた、10日間で10万人が虐殺される、1分間に7人も殺されるような状況が生まれました。

 

 

 

何が恐いかって、最終的な決定を多数決で決める政治システムが、まさにこの虐殺を生み出したんじゃないかな、ということです。

 

民主主義は、本来的には、各自が各自の利益を主張し、ぶつけあい、正当性を確認し、妥協点を探す作業なのですが、これって暴力の行使は制限されていますが、要するにルワンダ内戦と同じく、「誰が得をするか?誰が損をするか?」が決まっていることですよね。

 

自民党の決定に、民主党民主党支持者は反対しても、最終的には自民党の法案が通る…

となると、自民党支持者は得をして、民主党支持者は損をする。

これは当たり前のこと。

 

最近、若者の政治参画を推進するような企画をいろいろやっているのですが、その中で世代間格差をめぐって、「若者vs老人」の対立軸が鮮明になるのでは?と懸念することがあります。

 

もちろん、世代間対立を煽るつもりは全くないのですが、例えば年金や医療介護費で老人の受取金額と、僕ら世代の支払金額があまりにも差額があることもあり、その格差の是正は当たり前のこととして、求めたいと思います。

 

この要求をしていけばいくほど、武力闘争になることはないですが、意見のぶつかり合いは起こるのかな…

何かこれをうまく避けられる方法であったり、うまく調整する方法はないのかな…

きっと、この調整が政治の機能だと思います。

 

とはいえ、「民主主義とは自己主張のぶつかり合い」だとしても、今は若者の声が全く届いていないので、まずはここから、問題だと思います。

 

 

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