増沢諒【政治は面白い!】

選挙ドットコム編集長/食べ物付き雑誌「食べる政治」代表。政治のわくわく感を伝えられたら嬉しいです。

社会活動する若者も欧米の方が進んでいる

f:id:mojamoja_megane:20130210014138j:plain

先日の金曜日、アメリカ大使館/NPO法人YouthCreate/NPO法人ドットジェイピーの共催によるRock the Voteのトークイベントに行って来ました。

 

 Rock the Voteって名前はどっかで聞いたことような気がする程度で、実際はどんな団体か全く知らなかったんですが、簡単に言うと、「アメリカの若者の投票をあげよう!」っていう団体です。

彼らの活動を端的に説明すると、

 Rock the Vote's mission is to engage and build political power for young people in our country.(若い人たちの政治的な影響力を増やす!)

です。

今年で21年目の活動で、(長いのか短いのか判断は難しいところですが)アメリカ国内ではそれなりの知名度を得ているそう。

今回は、メンバーのひとりのAmanda Brownさんが来日し、講演を行いました。

時間は1時間程度で、Rock the Voteの活動の説明が中心で、深くまで踏み込んだ話は無かったのですが、何点か興味深い点があったので、以下にまとめます。

 


 話はズレますが、Rock the Voteという名前、かっこいいですよね。

僕は音楽のRockのイメージで、なんとなくかっこいいと思っていた程度だったのですが、ネイティブの友人曰く、「Rockで揺らす、Voteは投票と船のボートの音がかかっている。アメリカという船を揺らす力を、若い人は持っている、っていうニュアンス」らしいです。

ちなみに、現在は若者の投票率向上を目標とした団体ですが、もとは音楽の歌詞規制に反対する活動から始まったので、Rockは音楽のRockで間違っていません。

 

■日本とアメリカの状況の違い(アメリカの方がハードモード)


f:id:mojamoja_megane:20130210015011j:plain

アメリカ大統領選は、日本から見ると、大いに盛り上がっているように思えます。

ただ、投票率ベースでは、なんと日本の投票率の方が高い。

日本の衆院選の投票率は、昨年の自民党政権復帰時で、初めて60%を切りましたが、これまでは60%台をキープしていました。

アメリカの大統領選は、50%台。

さらに、若者に絞って言うと、日本はご存知の通り若者人口が減少していますが、アメリカは増えている。現時点で25%以上で、この後35%程度までは上昇する。

(ちなみにアメリカの投票権は18歳以上)

また、アメリカは投票権を得るためには、「有権者登録」をしないといけない!

選挙に関心が無い人は、まずこの有権者登録をしない、現時点ではアメリカの若者の50%程度しか登録をしていない。

上記のように、若者の投票率に関してアクションするのは、実はアメリカの方がハードモードと言えます。

 

■メンバー1人ひとりの馬力の違い 



Rock the Vote #WeWill Video

それにも関わらず、今やRock the Voteがアプローチしている若者の数は600万人!

毎年、レディー・ガガ等の有名人を使ってフェスを開催したり、全国区でCMを展開したり、と非常に多岐に渡って活動しています。

※Amandaさんは活動に巻き込んでいるレディー・ガガたちを「セレブ」という言葉で使っていて、ただの有名人ではなく、「クールでハイセンスな知的層」的なニュアンスを感じました

HPを見ると、全国的なイベントの情報から、各種SNSの活用、グッズの販売、KAYACの「旅する説明会」を思い出すようなバスツアー企画等々、非常に多くの活動も行なっています。特に、音楽と映像、ネットには力を入れているように思えます。

個人的に非常にヒットしたのはこの映像。

Rock the Voteの雰囲気がすごくよく出ています。かっこいい。

 

では、いったい何人のメンバーでこの活動が行われいるか…

なんと、8人のみ!

これはすごい。

いまどきの日本の大学生のサークル活動も、学生団体も、もっと人数多いじゃないですか。国土も人口もはるかに多いアメリカで、たった8人でこれだけの活動ができています。メンバーも若い。今回講演したAmandaさんも27歳。

僕ら日本の若い人たちも、もっとプロ意識をもって動かないといけないですね。

 

■ 日本に'輸出’されない 


f:id:mojamoja_megane:20130210015025j:plain

今回イベントに参加するにあたって、Rock the Voteについてググったのですが、驚くことに、日本語のページはほぼヒットしません。

まずは言語の壁を感じたところでもあったのですが、それ以上に、ビジネス等に比べて社会活動の分野は海外の事象が入ってくるのが遅いのではないか、と感じました。

もちろん国内の問題を取り組んでいるので、その国独特になるのは分かるのですが、それにしても、社会活動をやっている人と話すときも海外の事象の話はそんなに出ません。アート要素の高い活動からの引用は見受けられますが、それ以外はそんなに無いかな…と。

僕自身ももっと海外の事象を見て行かないと、ですね。言葉の壁問題です。

 

ちなみに、Rock the Voteの他には、DEMOSに注目しています。

こちらも、ググってもほぼ日本語のページはヒットしません。

DEMOSは簡単に言うと、「若者による政策シンクタンク

研究者がほぼ20代後半です。

彼らの主張もすごくシンプル。

「政治は将来の話をしてるんだから、若者が考えるのが自然じゃん!」と。

全くその通りだと思います。実は最近は日本でこれを作りたいなぁと日々構想中です。

 

■最後に気になるお金の話 


Rock the Voteの収益は、1/3は行政や機構からの助成金、1/3が企業協賛、残りは個人からの寄付とイベント収益だそうです。

企業協賛は、セレブたちの協力と同じように、かなり良い温度感で集まっているそう。

このへんのあったかい雰囲気は羨ましいところです。